新型コロナウイルス感染症拡大防止のため2月29日から臨時休館している大阪市立東洋陶磁美術館のホームページで、会期途中で中止となった「竹工芸名品展:ニューヨークのアビーコレクションーメトロポリタン美術館所蔵」の展示が3Dで公開されています(協力:exAgent)。
同館学芸員の巖由季子さんによると「臨時休館になってしまったことから、展覧会に来たかった方へ向けて、ウェブ上で体験していただくための対応として4月5日から実施しました」とのこと。
中之島公園の一角にある美術館に、気候が良くなったら出かけようと計画していたのに残念ながら見逃した皆さん、下記のURLをクリックして鑑賞しませんか。
https://my.matterport.com/show/?m=DL9KVyhigRG
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なお、大阪市立東洋陶磁美術館は6月2日(火)から感染防止策を講じた上で開館されます。開幕が延期されていた特別展「天目-中国黒釉の美」は、会期を延長して11月8日(日)まで開催。再開から当面の間は、開館時間を午前10時から午後4時30分(最終入館は午後4時)となります。
≪大阪市立東洋陶磁美術館≫
世界的に有名な「安宅コレクション」を住友グループ21社から寄贈されたことを記念して大阪市が設立し、1982(昭和57)年11月に開館。館蔵品は「安宅コレクション」の中国・韓国陶磁を中心に、「李秉昌(イ・ビョンチャン)コレクション」の韓国陶磁、濱田庄司作品などの寄贈や、日本陶磁の収集などにより、東洋陶磁のコレクションとして世界第一級の質と量を誇る。館蔵品には、2点の国宝と13点の重要文化財が含まれる。また、ペルシア陶器、鼻煙壺など関連分野のコレクションの寄贈によって館蔵品の充実が進んでいる。
年1~2回の企画展、特別展では専門的なテーマのもとに、学術的水準と芸術性の高さを保ちながら、魅力ある内容の展示を行っている。
大阪市北区中之島1-1-26
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「おうちでミュージアム」は、地域が誇る美術館・博物館の名品を自宅にいながら楽しんでもらおうと企画しました。各館の学芸員や担当者が“お気に入り”の作品や、近々、お目にかかれる作品を一つだけ選んでご紹介します。世の中が落ち着いたら、ぜひ足を運んで、実際に五感で魅力を確かめてください。